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<瓦について>基礎知識

 瓦は屋根材としては最も多く使用されている建材で,ヨーロッパ,アジアなど広い地域で古代から使われており,日本には奈良時代の仏教伝来のころに,中国から伝わったと考えられています。
 瓦の多くは粘土を焼いたもので,耐久性,防水性,耐火性にすぐれています。ただ,大きな建物ほど屋根が広く,多くの瓦を葺(ふ)くため,屋根が大変重くなってしまうという難点があります。そこで,もっと軽い素材で屋根が葺けないかと考え,鉄や銅などの金属板が用いられるようになりました。しかし,それらはいずれも腐食してしまうため,現代ではステンレスやガルバリウムの金属板が使用されています。
 日本には檜皮葺(ひわだぶき)や杮葺(こけらぶき)といった木材などを使用した屋根もありますが,現代では大変な手間と工費がかかるため,寺社など重要な建物でしか用いられず,一般的な建築物では瓦屋根が主流となりました。とはいえ,瓦もはじめは高価なものだったので,貴族や富裕層がおもに用いていましたが,江戸時代には火災に強いところから,幕府が使用を奨励したため,民家にも広く使用されるようになりました。
 しかし,瓦屋根は野地板に土をのせ瓦を葺くことから,木造住宅では建物の構造に対して屋根が重すぎるため,地震の際の家屋倒壊の一因となることがあり,最近は野地板に木の桟を設け,瓦を釘で固定する桟葺きという工法が推奨されています。また一般の粘土瓦は積雪の多い寒冷な地域では,隙間に入った水分が凍結する際に膨張して瓦が浮いたり破損することから,凍結や耐寒性のある粘土瓦が開発されたり,金属板葺きやスレート葺きも増えています。

  • 登録者 京安心すまいセンター
    最終更新日 2018-11-11 13:05:33