京町家とは

京町家については様々な定義が試みられていますが,平成29年12月に制定された「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」では。「建築基準法の施行の際現に存し,又はその際現に建築,修繕若しくは模様替えの工事中であった木造の建築物であって,伝統的な構造及び都市生活の中から生み出された形態又は意匠(平入りの屋根その他の形態又は意匠で別に定めるものをいう。)を有するものをいう。」と定義されています。ここでいう建築基準法の施行の際とは,1950(昭和25)年のことです。
 京町家は近世から建てられていましたが,江戸末期の大火によりそのほどんどが焼失し,明治期に入って再び京町家の建築が行なわれるようになりました。京都市中心部は第二次世界大戦の戦火をほとんど受けなかったため,多くの京町家が残りましたが,昭和30年代から始まる高度経済成長期や昭和60年代から平成にかけてのいわゆるバブル経済を経て,京都の市街地の高層化が進展し,平成20年ごろには4万8千軒あった京町家が平成28年には4万軒まで急速に減少しています。
 京町家は,京都のまちの歴史・文化の象徴であり,様々な伝統工芸の生産の場であるとともに,伝統文化や生活文化の継承の場,多くの市民の生活の場として,現代もなお息づいています。

登録者京安心すまいセンター
最終更新日2022-03-07 15:59:09
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