省エネ性能表示制度 「省エネ性能ラベル」の見かた ～Part２～

新しい「建築物の省エネ性能表示制度」が始まりました！

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、CO²排出量全体の約3分の1を占める住宅・建築物についてエネルギー消費・CO²排出のさらなる削減が求められています。

建築物省エネ法の改正(R4.6公布)に基づき、建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度が一部見直され、2024年4月から施行されました。

そのための重要な一歩として、2024年に省エネ性能ラベルの表示が始まりました。

これは、販売・賃貸業者が建築物の省エネ性能を広告等に表示することで、消費者等が建築物を購入・賃借する際に、省エネ性能の把握や比較ができるようにする制度です。

住まい等の買い手・借り手の省エネ性能への関心を高めることで、省エネ性能が高い住宅・建築物の供給が促進される市場づくりを目的とされています。

住宅等のゼロ・エネ化のために必要なのは、誰もが「省エネ性能で建物を選べる」ようにすることです。

省エネ性能ラベル とは？

建築物の省エネ性能ラベル

ラベルにはエネルギー消費性能と断熱性能が★マークや数字で表示されます。
建物の種類（住宅（住戸/住棟）、非住宅、複合建築物）および、評価方法（自己評価、第三者評価）、再エネ設備のあり/なしでラベルの種類が異なります。

2024年4月より、住宅の販売・賃貸広告に「省エネ性能ラベル」が表示され、省エネ・断熱のレベルや年間の光熱費の目安など、省エネ性能が一目でわかるようになります。

※ラベルはイメージ図です。

「省エネ性能ラベル」に書かれている内容とは？　— [ラベルの見方] Part２． —

「省エネ性能ラベル」には、住宅の省エネ性能や、省エネ水準の達成度が記されています。

省エネ性能ラベルには性能を表示する項目が複数項目があります。

今回は、「省エネ性能表示制度～[ラベルの見方] Part１．～」に引き続き、ラベルの性能表示の3項目についてご紹介します。

④ZEH水準

2030年までに新築住宅が目指す省エネ性能の水準（予定[※1]）であり、住宅ラベルの「ZEH[※2]水準」の表示項目には、
「ZEH水準」の達成状況が記載されています。
エネルギー消費性能で★３以上、断熱性能で家のマーク５以上を達成している住宅を示しています。

※1）2023時点での目標であり、水準が変更になる可能性もあります。
※2）ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの頭文字

⑤ネット・ゼロ・エネルギー​※

（※第三者評価(BELS)の場合のみ表示。自己評価の場合は、この項目にチェックマークはつきません。）

※出典：国土交通省のHPより（2025年1月現在）