免疫力を高めるすまい

昨今、感染症拡大防止も相まって、注目されているのが人間の免疫力の働きです。
免疫力とは、人間の体にもともと備わっている能力です。
免疫細胞が外部から入ってきた病原体や異物を敵と認識し、連携して排除することで、体を守る、病原体や異物から体を守るための機能です。
この免疫力を活性化することができれば、簡単に風邪などの感染症に負けることはないでしょう。

 

免疫力を上げるためには、以下のような行動をとるとよいことが知られています。
・バランスのよい食事
・腸内環境の改善
・適度な運動
・質のよい睡眠
・体温を上げる
・ストレスを減らす
受験生の保護者さんたちも、これらのような行動で、お子さんを応援されている方が多いのではないでしょうか。

さて、では、すまいの観点から、免疫力の向上を目指すには、どうしたらよいのでしょうか。

 

1.掃除をして換気をし、適度な湿気を保つ

免疫力を高めるには、清潔かつ空気のよい環境が大事です。
清掃が行き届かずたまった埃には、病原体やカビが付着していることもあります。
はたきや掃除機を使って清掃した後は、適度な換気をし、澄んだ空気を入れ替えましょう。
また、冬の間は大変空気が乾燥し、これもまた感染症の原因になり得ます。
免疫力の活性化に必要な湿度は50%から60%と言われています。
このくらいの湿度があれば、鼻や喉の粘膜もほどよく潤いを保つことができるため、病原菌のブロックに有効とされています。

 

2.質のよい睡眠がとれる環境を作る

睡眠の質は、免疫力だけでなく、記憶力や注意力などにも影響をもたらします。
寝る直前までスマートフォンを触っていて、寝落ちしていませんか?
スマートフォンが発するブルーライトの持つ力は、目に見える光の中でも強い部類であり、太陽光にも含まれる光であるため、あまり長く見つめると体が覚醒モードに入ってしまい、目が冴えてしまいます。
眠る2時間前にはスマートフォンの電源を切り、ゆったりとした気持ちで眠りましょう。
また、睡眠の質を上げるためには真っ暗な部屋を作ることも有効と言われています。
寝室はできればオレンジのライトを灯し、遮光カーテンをきっちりと閉めましょう。
逆に不安を感じてしまう方は間接照明やフットライトで調節を。
そして起きる時間にはカーテンを開け、太陽の光を浴び、しっかりと体を起こしてください。
メリハリをつけることで、質のよい睡眠が得られます。

 

3.体温を上げる

体温を1度上げると、免疫力は50%から60%向上すると言われています。
反対に、体温が1度下がると免疫力は30%も下がってしまうとか。
もっとも手軽なのは、お風呂ですね。
お風呂はシャワーだけで済ませるのではなく、しっかり湯船に浸かりましょう。
40度程度のお湯に肩まで浸かり、ゆっくりと深呼吸をしましょう。
古い湯舟で湯冷めしてしまいそうなら、思い切って魔法びん浴槽などの保温性の高いものに取り換えるのも手ですね。
うっすら汗をかくほど温まったら、よく汗を拭いて、すぐ温かい服装に着替えましょう。
また、日常過ごす部屋の窓を、二重窓にするのも有効です。
機密性が上がった部屋は、冷暖房の能力を最大限発揮することができます。
省エネ効率も上がり光熱水費と健康で一石二鳥ですね。

 

すまいの観点からできる免疫力アップ作戦、いかがでしょうか。
手軽にできることは、アイデア次第でまだまだたくさんあるはずです。
できることから取り組んで、健康な生活と、快適なすまいを手に入れましょう。

 

 

 

登録者京安心すまいセンター
最終更新日2025-01-30 14:45:35
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