2015年9月27日 すまいスクール「資産価値UP!マンション管理の秘けつ」

■事例紹介
①CASE1 大規模修繕
【真如堂マンション】講師:楢﨑 勝則 氏
2010年に京都市から「要支援マンション」に指定され、アドバイスに従い、会計の立て直しや大規模修繕を進めました。改修するなら使用前と使用後の変化がはっきり分かるようにした方が良いというアドバイスを受け、貯水槽を撤去して水道を直圧式に変え、ドアも茶色の落ち着いた色に全戸取り替えました。足りなかった資金は、住宅金融支援機構から融資を受け、充当しました。
【グランシティ京都Ⅰ番館】講師:大島 祥子 氏
近隣で3件の火災が発生したことを契機に、2001年から防災・防犯・防火対策に積極的に取り組みました。2007年には、管理委託契約内容を全面見直して管理会社を変更し、委託管理費を48%低減しました。2008年に実施した大規模改修工事は、色んな管理組合に押しかけて見せてもらいながら、区分所有者の手探りの中で行われました。この経験から活動をする基盤が重要であり、それぞれのマンション管理組合の取組をシェアすることが重要であることが学べます。
②CASE2 付加価値UP
【マンハイム五条】講師:瀬川 保 氏
1983年、当時の理事長が管理会社と喧嘩し、引き継ぎもないまま自主管理へ移行しました。管理員は管理組合が直接雇用し、管理員に無理を言える関係づくりを重視しています。毎月三役会を開催し、理事会、総会資料は全て理事が作成しています。総会議案書は必ず手渡しし、新入居者には1時間かけて管理員が説明とヒアリングをしています。また、管理の良さを可視化するために、見栄えを重視するするとともに、バリアフリー改修、住民利便向上の改修を行っています。
③CASE3 まちとのかかわり
【豊園自治連合会】講師:湯川 浩 氏
マンション管理士としてマンションの管理事務所職員、数件の管理組合のコンサルタント業務を行っています。在住学区の自治連合会の役員を担っており、地域の触れ合い事業及び学区のマンション住民とのコミュニティ形成事業を推進しています。2012年には、「マンションコミュニティ推進室」を発足し、マンション住民と町の安心・安全・ふれあいをテーマとしたワークショップを開催しました。また、学区分譲マンションのネットワーク組織設立を理事会、町内会へ提案し、マンションの管理組合にネットワーク組織設立の働きかけを行っています。
■キーワード別分科会
‘大規模修繕’‘付加価値UP’‘まちとのかかわり’のキーワード別に交流会を行いました。交流会から出た意見をまとめると、以下の通りです。
①大規模修繕
・築年数、管理会社の状況など、それぞれ違うマンションの話しを聞き、すぐ使える情報が共有できた。
・専門家に相談する機会があれば良いという意見や横のつながりをぜひ持ちたい。
②付加価値UP
・気づいたことをすぐ行うという行動が重要。その行動を積み重ねていくこと自体が付加価値であり、ゼロをプラスにすることだけが付加価値アップではなく、マイナスをゼロにするのが付加価値アップのチャンスになる。
・まず大事なことは人の名前と顔を覚えることそれが付加価値アップの基本。そのためには、foot work、head work、寝ている間のネトwork(24時間常に考えること)が重要である。
③まちとのかかわり
・まずマンション同士のネットワークが大事。マンション同士で情報を共有し、きちんと勉強することが重要。
・マンションの集会所を災害時の避難所として地域へ開放するケースのようにマンションから地域へのアプローチもある。京都市として地域とかかわりたいと思っているマンションへの対応を考えて欲しい。

■参加者のアンケートより
・実体験に基づく話で勉強になった。
・各マンションの現状、問題、今後の取り組み等、参考になりました。
・具体的に生の声を聞くことができわかりやすかった。悩みも共有できアドバイスをいただけた。

対象イベントすまいスクール「資産価値UP!マンション管理の秘けつ」
イベントレポート※本文欄に記載
登録者京安心すまいセンター
最終更新日2015-07-28 9:36:32
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