2016年1月30日 すまいスクール「無垢の木でリノベーション  ~ライフサイクルに合う心地よい空間を~」

■「無垢の木の特徴」「ライフサイクルとすまい」
講師:山本 恭子氏(KS設計室)
①「無垢の木」とは
人工的に造られた合板や集成材ではなく、ほんものの木をいいます。桜や杉など木の種類だけほんものの木(無垢の木)はあり、次の5つの良さがあります。
・木には調湿作用があり、ダニやカビの発生を抑える湿
度に保つ。
・有害な紫外線を吸収する。
・衝撃を防ぎ、足が疲れない。断熱性があり、暖かく身
体の冷えを防ぐ。
・音を柔らかくする。
・自然が織りなす模様の効果。脳を活性化し心地よい空
間に。香りは脳をリラックスさせる。
②「クイズ この木はなんの木?」
杉・檜・樅・桜・栃・欅の6種類の木片がどの木か、硬さや色、木目などの特長をヒントに樹種をあてるクイズを行いました。木にはそれぞれ色々な個性があり、それらの木の特長をとらえて用途に合わせて使われてきました。杉や檜は建築材料、檜はお風呂など、北山杉は樽を作ったり、樅の木でお棺を作るなど、先人たちもそれぞれの特長を知りながらこれらの木と大切に付き合ってきたという歴史があります。
③無垢の木でリノベーション
最近はリフォームという言葉に変わってリノベーションという言葉が使われるようになってきました。リフォームは、クロスを張り替えたり、浴室に断熱材を入れたりするなど、「性能」を今に合わすことであり、リノベーションは、1日の生活のなかで最も大切にしたい時間を含めて、感性も今に合わして刷新していくことです。それぞれの人生で何を必要としているのかを考えることがリノベーションのあり方です。シングルや若いカップル、子育てファミリー、シニアカップル、シニアシングル、それぞれすまいに求めるものに合わせていきましょう。

■「子育て期のためのリフォーム(中古住宅のリフォーム)」
講師:高橋 定子氏(高橋空間工房)
築38年の中古物件を購入しリノベーションした事例を紹介。ご主人が以前アトピーだったこともあり、安全でやさしい木の家にしたい、これから30年暮らしたいとの希望と、耐震補強を重視したリノベーションを行いました。2階は予算の関係で工事ができませんでした。その後自分たちで漆喰をぬるなど、出来る範囲で今も自分たちの家を楽しみながら作っておられます。5ヵ月の工事を経て、これから30年もつ気持ちのこもった家が完成しました。

■「子育ての場をシニアライフにふさわしい場に(マンションリフォーム)」
講師:山本 堯子氏(吉野山本設計企画)
子育てを経て、終の棲家として築30年のマンションを、安全に安心してあと30年暮らせる家にリノベーションした事例を紹介。最近は80歳を過ぎても仕事をしている人も多く、夫婦がそれぞれ異なる趣味や生活を楽しみ、のびのびと暮らせる空間を造っています。特に寝室や収納に充分配慮することや子どもや知人が訪れやすい家にしたいという希望を今回のリノベーションで実現しました。

■「シニアライフをより味わい深く過ごす場(古民家改修)」
講師:山本 恭子氏
シニアカップルがより味わい深く過ごす場として、築150年の古民家を再生して使える家にリノベーションした事例を紹介。リノベーション前の物件は、梁が下がり、柱も腐りひどい状態でした。建具も傷んだものを直して再利用し、住める状態にリノベーションしました。当初は週末だけの予定でしたが、今は、季節の良い時には週に3、4日過ごし、友人を呼んだりし楽しみの場となっています。

■ワークショップ
「かなば」を編んで小物を創作。ランチョンマットやコースター、カード入れなどのサンプル品を参考に、参加者は、個々に創作を楽しみました。

■参加者のアンケートより
・これからもシニアの生活に役立てられそう。
・木を題材に色々教わった。
・無垢の木の特性がよく分かった。
・ワークショップ楽しかった。

対象イベントすまいスクール「無垢の木でリノベーション  ~ライフサイクルに合う心地よい空間を~」
イベントレポート※本文欄に記載
登録者京安心すまいセンター
最終更新日2015-09-30 22:54:44
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