2016年8月6日 建築と子どもたち2016 子どもたちがつくる京都の家

①レクチャー
日本建築家協会・京都地域会(JIA)との共催で行われた今回のスクール。子どもたちによる「京都の家」の制作に先立ち,同会所属の建築家から京都の家に関するレクチャーがあった。まず京都の代表的な家である京町家の特徴について,「京町家は,細長い平面形状と格子,中庭や坪庭等を有している。格子は職業によってその形が異なり,風通しや採光に優れている。中庭や坪庭は,家の真ん中あたりに作られていて,夏に打ち水をすると暑い表通りとの温度差をつくり,家の中に風を呼び込む作用がある。このように,京町家には,暑い京都の夏を乗り切るいろんな工夫がされている。」と説明した。さらに,京都市内には古い家だけでなく現代の家も多くあることを伝え,丸い家,屋根を緑がたくさん生えるようにした家等,京都市内にある面白い家の写真を紹介した。

②設計及び模型製作
子どもたちは,学年ごとに7つのグループに分けられ,各グループには,JIA所属の建築家やボラティアスタッフ(建築専攻の学生等)が配置された。子どもたちは,あらかじめ提出していた宿題をもとに,JIA所属の建築家やボラティアスタッフと話し合いながら設計図を書いた。設計が終わると,その設計図に従い,約4時間半をかけてそれぞれが考える京都の家を制作した。

③講評会
子どもたちは,「夏は蒸し暑い京都なので縁側を作り,風通りをよくし,屋上緑化をした」,「京都と言えば銀閣寺や金閣寺のようなお寺が多い地域なので,お寺のような家を作った」等,自分が制作した京都の家のコンセプトや特徴について一人ずつ発表した。その後,JIA所属の建築家が子どもを指導した感想について発表。最後は「建築家であるわれわれが悩んでいる,現代と昔の調和ということを子どもたちも悩んでいて感心しました」という評価でしめくくった。

対象イベントすまいスクール 建築と子どもたち2016 子どもたちがつくる京都の家
イベントレポート※本文欄に記載
登録者京安心すまいセンター
最終更新日2016-05-24 15:46:13
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