2016年9月24日 京の庭文化と箱庭づくり

【第1部】レクチャー
箱庭づくりのワークショップに先立ち、小島裕史氏から日本庭園の歴史と特徴、テーマ別庭園の見どころ、京都の庭管理、庭木お手入れのポイントについて説明があった。
■日本庭園の起源
日本庭園史の出発点は、奈良県明日香村の飛鳥京跡苑池とされている。飛鳥京跡苑池は、7世紀ごろに大陸文化の影響下に導入されたといわれている。その後、平城京にて宮跡庭園、東院庭園へと宮廷庭園が造園されていく。

■中国庭園や西洋庭園との違い
中国庭園と日本庭園は、その風景の表現に大きな違いがある。中国庭園の特徴は、大河を表したゆったりした庭園であり、山紫水明を表現したり、奇石(太湖石)で須弥山や蓬莱山を作ったりする。これは日本庭園ではあまり見られないものである。イギリス庭園は、写実主義的風景式庭園であることに対して、日本庭園は象徴主義的縮景式庭園である。つまりイギリス庭園は、自然なものに人工的なものを足し、自然そのままの大きさにすることに対して、日本庭園は、小さい形に作り直して庭園中で表現する。またイギリス庭園は、庭園の中央に池を作り、そこに必ずブリッジを作るという特徴がある。

■テーマ別庭園の見どころ
①平安時代の寝殿造庭園:現在は存在しない
②平安時代~鎌倉時代の浄土式庭園:平等院鳳凰堂庭園
③枯山水と池泉回遊式庭園:龍安寺 方丈庭園、天龍寺 方丈裏庭、 西芳寺庭園、天授庵本堂前枯山水(※観賞ポイントは、石組み、庭の構成を楽しむこと)
④宮廷庭園(京都):二条城二之丸庭園、修学院離宮、桂離宮
⑤露地(茶庭):茶室に入る前の空間、露地と腰掛待合、露地の構造、蹲踞(つくばい)
⑥坪庭(町家)
⑦貴族・財閥の庭:無鄰菴庭園(植治の作)

■京都の庭管理(おもてなし)
①春:芽摘み
②花期後:透かし
※そのままおくと次の年の芽を持つため、花期後すぐしておくことが重要である。
③夏~秋:中木透かし、常緑透かし、大刈込
※木は上に向けて成長するため、一番上を切り、固まりがないように均等に切るのがポイント。
④秋~冬:紅葉透かし、葉むしり
※紅葉は、先に枝が伸びているのが綺麗であり、先に何を残すかを決め、枝を長くつくることがポイント。また、葉っぱの数を減らすことから次の芽が出てくるため、葉むしりをする。およそ2/3の葉を減らす。
⑤通年:鋏透かし

■庭木お手入れのポイント
成長点を抑えるのが肝心である。よくやってしまう失敗として、下枝を全部切ってしまったり、手の届く範囲で切ってやりにくい場所は残したりする場合があるが、植物は光を求めて高くなろうとするため、上の枝葉が下より伸びる。したがって枝は上から切って上の枝葉量を減らせば小さくなる。
<注意点>
高所は必ず転落防止対策をし、ヘルメット・安全帯・命綱などを付ける。また松は切り方を失敗すると樹形が戻らないので慎重に切る。一般的に樹形回復には4~5年は掛かる。

【第2部】ワークショップ「箱庭づくり」
材料:箱、マット、石材、砂、小型のポット苗、はさみ、苔、仕上げのテープなど
手順は下の写真を参照。

対象イベントすまいスクール 京の庭文化と箱庭づくり
イベントレポート※本文欄に記載
登録者京安心すまいセンター
最終更新日2016-05-24 15:53:30
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