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京都のくらし・昔の知恵~京の春のすまい方②京の桜の名所基礎知識

【京の桜の名所】

 

 京都市内の最も古い桜といわれるものに、樹齢600年と推測される常照皇寺(じょうしょうこうじ)の一重の枝垂れ桜「九重桜(ここのえざくら)」があり、国の天然記念物に指定されています。
 群生する桜の名所としては、現在、嵐山、御室、清水寺付近の東山界隈や平野神社などがあげられます。
 これらの桜も自生したものでなく、人の手によって植えられたものです。
 嵐山は、京都で最も古い桜の名所の一つで、多くの貴族が別荘を営みました。
 御室(おむろ)は、遅咲きの御室桜が知られていますが、その数約200本余りあり、江戸中期には既に観桜の名所として知られ、江戸時代の『都名所図会』にも紹介されています。
 ちなみに、平安時代の宇多法皇が仁和寺の西南に移り住んで「御室(住居)に住んだ」ことから、この一帯を「御室」と呼ぶようになったといわれています。
 室町時代、応仁の乱で仁和寺は焼失しましたが、江戸初期に再建され、この時に御室桜が植えられたため、樹齢は360年以上といわれています。
 醍醐は、慶長3年(1598)醍醐寺三宝院の裏の山麓で催された秀吉の「醍醐の花見」で知られたところで、秀吉がそのために吉野の桜700本を山に植えさせたことに始まります。
 東山の清水寺付近には「染井吉野」が約1,000本植えられています。
 清水寺は宝亀9年(778)建立ですが、現在の建物のほとんどは17世紀前半に再建されたもので、その後に桜が植えられました。
 平野神社は、桜で有名な神社の一つで、現在約400本、数十種の桜が植えられています。
 平安中期頃、寛和元年(985)花山天皇によって境内に数千本の桜が植えられました。
 応仁の乱などで度々社殿が焼失し荒廃しましたが、江戸時代の慶長年間に、西洞院時慶(ときよし)が再建しています。
 その後、桜の名所となり、「平野の夜桜」として世に知られました。

登録者 京安心すまいセンター
最終更新日 2017-12-12 11:13:45