【連載】中古住宅で快適くらし in 京都

京都の中古住宅で快適に楽しく住まうために必要な実践知識と特徴のある中古住宅での暮らし方を連載します。第9回は、実践知識⑥「中古住宅 これは使える!お金の話」です。

第9回 実践知識⑥ 中古住宅 これは使える!お金の話

夢のマイホーム購入。中古住宅にすると新築住宅より安いけど、住宅ローンや税制面で新築住宅を買う時より不利になるのではないかと考えている人も少なくないでしょう。今回は、なかなか見えない中古住宅をめぐったお金の話を述べてみようかと思います。中古住宅の購入を検討している方は、ぜひご覧ください。

▮ 中古住宅は「価格交渉」ができる!

 

 

日本の住宅寿命は,わずかの約30年と言われています。イギリス141年,アメリカ103年,フランス86年,ドイツ79年に比べると,はるかに短いです。日本の住宅寿命が短い理由については,戦後,質よ

中古住宅というと悪いイメージをもつ方が多いと思いますが、悪いことばかりではありません。実は、中古住宅の売出し価格には決まりはありません。売りたい人と買いたい人の合意があれば売買が成立します。もちろん、地価公示や取引事例から、おおよそ売れる価格は分かっていますが、最終的にその売出し価格を誰が決めるかというと、不動産業者ではなく「物件の所有者」です。所有者と言っても一般の方が多いわけですから、実際には自分で決めることはなかなかできません。ですから、仲介をお願いする不動産業者と相談の上、そこそこの価格を設定して売出し、その価格で売れなければ価格を下げるのが一般的な売出し方になります。中には、所有者が売却を急いでいる物件もあって、相場よりも安い価格で取引できる物件があります。

中古住宅の場合に物件や所有者の状況によっても変わりますが、一般的に価格交渉は可能です。ただし、所有者は、基本的には少しでも高く売りたいのが心情。不動産業者も少しでも高く売って仲介手数料を少しでも多く取りたいのが心情。そういう意味で所有者と不動産業者の想いは一致していると言えますが、決定権はあくまでも所有者にあります。少しでも良い条件で物件を購入するには見学の時に、所有者に周辺環境等を聞くなど話をする機会を持ち、良い印象を与えておくことも大切です。安心して引き渡せる相手と知れば、価格交渉を受け入れてもらえるかもしれません。

条件の良い物件を見つけるには、物件探しにはある程度の時間が必要です。ひとつの物件の価格の変動を長い期間見てみるのも良いでしょう。また、不動産業者とうまく付き合えばお得な物件情報を得られるかもしれません。

※不動産の取引価格、地価公示・都道府県地価調査の価格を検索できる国土交通省のWEBサイト

 

▮ 住宅ローンが利用できる!

 

 

「中古住宅は住宅ローンが使えない。。」と諦めていませんか?実は、銀行・信用金庫では、新築と中古も同じ利率等で融資できるローンが用意されています!利用できる金額や期間、利用の可否については、物件の担保価値や個人の返済能力等様々な条件から決定されますので、予め金融機関に融資条件を確認し、事前審査を受けることが必要です。なお、売買契約時に、万が一住宅ローンが借りられない場合に備えて、契約を解除できる等のローン特約を記載してもらうようにしましょう。場合によっては、予定していた金利よりも高い金利の融資で承認がおり、支払い不可能な返済金額となるケースもありますので、特約事項の中に融資条件についても記載しておくと安心です。

 

▮ 住宅ローン控除が適用される!

 

 

住宅ローンを利用して居住用の住宅を購入する場合は、新築住宅だけではなく中古住宅の場合でも、ローン控除が受けられます。ローン控除は、年末のローン残高の0.7%を最大13年間、所得税から控除される制度です。(所得税で控除しきれない場合は、翌年の住民税からも一部控除)中古住宅の場合は、最大10年となります。床面積が50㎡、住宅ローンの借入期間が10年以上、昭和57年以降に建築又は現行の耐震基準に適合など、一定の条件を満たす場合に受けられるもので、入居の時期や住宅の環境性能に応じて限度額が変わります。対象になる物件かどうか、性能を満たしているかどうか等は、購入前に必ず確認しておくことが重要です。購入後にトラブルになるケースもありえるので、専門家等に確認しておくと安心でしょう。なお、昭和57年以前に建てられた物件でも、取得後の決められた期間内に耐震改修工事を実施することで住宅ローン控除が適用される場合もあります。

※住宅:住宅ローン減税 – 国土交通省 (mlit.go.jp)

 

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9.第9回 実践知識⑥ 中古住宅 これは使える!お金の話

登録者京安心すまいセンター
最終更新日2023-03-31 15:13:08
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