【連載】中古住宅で快適くらし in 京都

京都の中古住宅で快適に楽しく住まうために必要な実践知識と特徴のある中古住宅での暮らし方を連載します。第6回は、実践知識④「中古住宅を買うメリットとデメリット」です。

第6回 実践知識④ 中古住宅を買うメリットとデメリット

住宅の購入を検討する際に、新築住宅にするか中古住宅にするか、悩む方も多いと思います。新築は新しくて綺麗で、希望のプランをつくることができるというメリットはあるけれど、費用は高額で、特に立地の良いところに土地を探すのはなかなか難しいというデメリットがあります。では、中古住宅を買うにはどんなメリットとデメリットがあるでしょうか。今回は、実はお得なことがいっぱいあるかもしれない中古住宅について探ってみます。

 

中古住宅を買うメリット

メリット1.新築より費用をおさえることが出来る

中古住宅のメリットといえば、やはり価格の安さですね。一般的に築年数が経つほど価格が下がる傾向にあります。築年数が古い木造住宅の場合は、建物の価値はほとんどなくなり、土地代のみで購入できることもあります。同じ立地条件、面積であれば新築物件よりも中古住宅のほうが安いので、限られた予算内でより良い条件の物件を探したいなら、中古住宅を視野に入れてみてはいかかでしょうか。

メリット2.場所の選択肢が広がる

立地条件のよい場所には、すでに家が建っていることが多いため、中古住宅なら、立地の良い物件が見つけやすく、物件の選択肢が広がります。住みたいまちや希望のエリアが限定されている場合は、新築の建売住宅や土地を探すより、中古住宅を探す方が希望する物件が見つかりやすいかもしれません。

メリット3.リノベーションで自分好みにできる

古い住宅でも、リノベーションなどで、自分好みの空間に変えることが出来ます。ちょっとしたリフォームで内装だけを綺麗にすることはもちろん、構造の安全性を保てる範囲で間取りの変更もできます。最近は、安い中古住宅を買って、中古特有の雰囲気とレトロ感を残しつつ、自分好みの空間にリノベーションして住む方も増えています。

メリット4.実物を事前に確認できる

中古住宅の場合、人が住んでいる状態で内見する場合も多いので、所有者に日当たりや現状の不具合、近隣住民や周辺の様子などを、直接聞くことができます。人が住んでいない住宅でも、購入前に自分の目で確かめることできますので、購入前後のイメージギャップが少なくてすみます。

メリット5.空き家を有効活用できる

住環境や景観の悪化など社会的な問題となっている空き家を有効活用することもできます。建物の調査を行い、リノベーション等にあわせて不具合を改修すれば、自分好みの家をつくることができる上、地域社会にも貢献できます。

メリット6.大きな失敗がない

建築から数十年経った物件でも、これまで問題なく住まれていた物件であれば、地盤や基礎の部分に大きな問題がないことが分かるので安心です。

中古住宅を買うデメリット

デメリット1.設備が古く、維持費が意外とかかる

中古住宅のデメリットといえば、やはり設備が古いことが挙げられます。そして、築年数の経過とともに建物が傷んでいくことも避けられません。そのため、中古住宅を購入した後、古い設備を新しいものに交換したり、不具合が生じて思わぬ修繕費用がかかる場合があります。

デメリット2.トラブル発生のリスクがある

多くのメリットを持つ中古住宅の購入ですが、見た目だけではわからない劣化や新築時の施工不良などがあることも。購入後に重大な不具合が発覚しても、売り手側が改修に応じないなどトラブルになりがちです。

 

中古住宅購入の不安を解消!インスペクションとは?

ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士又は既存住宅状況調査技術者)が、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、費用などを総合的に見極め、管理方法をアドバイスすることです。中古住宅の売り手側が手配することもありますが、買い手側が購入前にインスペクターに直接依頼するケースもあります。買い手側には、購入後のリスクを軽減できる、売り手側には、売却後のトラブルを防ぐことができるメリットがあります。ホームインスペクションは、リフォーム業者とは異なり、第三者的な立場から意見が聞け、不要な改修を勧められることがありません。

 

<豆知識!国によるホームインスペクションの推進>

2018年4月1日に行われた宅地建物取引業法の改正によって,既存(中古)住宅の売買を仲介するときに,宅建業者は「建物状況調査(ホームインスペクション)」の制度の説明と、希望に応じた斡旋(あっせん)を行う必要があるということが義務化されました。この改正によって,買い手側は,仲介を依頼した宅建業者からのあっせんを利用したり,建物状況調査が実施されている場合にその結果について詳しい説明を受けたり,引き渡し後のトラブルを防ぐために建物の状況を書面で受け取ったりといったことができるようになりました。

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登録者京安心すまいセンター
最終更新日2022-08-26 13:42:28
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