瓦屋根の特徴はなんですか
Q. 瓦屋根はお城やお寺などの大きな建物から普通の住宅まで,幅広く使われていますが,どんな特徴がありますか
A. まず防火性が高いことがあげられます。古来日本の家屋では,藁葺や板葺など植物素材が使われていました。江戸時代に人口密集地での大火災が社会問題になり,防火性の高い瓦が奨励され,助成金制度ができたり,より廉価で軽量な瓦が開発されたことで広く普及しました。
また,瓦は焼き物なので,金属や樹脂の屋根材のように錆たり劣化したりすることがなく,長期にわたって美しさを保ちます。 瓦自体が焼き物であることに加え,瓦と屋根板の間に空気層があり,熱を伝えにくい性質から夏の熱気を遮り,冬は室内の熱を逃さないという特性があります。
最近の大地震で,木造瓦葺きの家屋が多く倒壊し,その原因として,屋根が重いとうことが指摘されていますが,倒壊の原因はそれだけではなく建物の柱や土台等のバランス,また基礎や地盤など様々です。また,昔の瓦屋根は屋根板の上に土を敷いて瓦を固定する土葺きだったため,屋根が重くなりがちでしたが,現在では木の桟(さん)に釘を使って瓦を固定する桟葺きにすることで軽量化されています。

登録者 | 京安心すまいセンター |
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最終更新日 | 2019-08-25 11:27:24 |